2009年(平成21年)08月28日 金曜日 情報新聞SPOT山陰
本阿弥光悦
日本のレオナルド・ダ・ヴィンチ 本阿弥光悦 生誕450年
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萩光悦古萩蓮形茶碗 |
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このたび、日本のレオナルド・ダ・ヴィンチ 本阿弥光悦 生誕450年にあたり萩焼で知られる萩光悦研究家 三輪正知が、『KOETSU CODE』日月と蓮華と法華経の精神を尊ぶ七福神を表現した光悦茶碗と題したDVDを制作。HPにてDVDを公開中。
昔から天下の目利きの人達によって、「光悦茶碗」は研究されてきたが、未だ、謎のままである。現在の研究者の間でも、「光悦(茶碗の鑑定)ほど難しい世界は他にない」とも言われるほどである。江戸時代初期の芸術家・本阿弥光悦の生誕から450年。「光悦」と「萩焼」の関係を唯一探究する三輪正知。彼は、光悦が、萩焼作りに関わった可能性に注目し、独自の主観により光悦が唯一手がけた京都・日蓮宗本法寺の庭園「巴の庭」と「光悦茶碗」に込められた本阿弥光悦の精神世界を説き、日本民族の魂を呼び覚まし、日本伝統文化の発展を目指す。
萩焼四百年の歴史の流れは、江戸時代初期、長州毛利家(萩藩)の御用窯として焼かれて始まったものが、現在では、一個人が「陶芸家」として自由に創作活動している。それは、「自己実現」へと向かおうとする精神であり、自分なりの"生き様"を芸術作品として表現したいと思うのである。そこには、「陶芸家」の個性(創造性)が作品に表現されており、「茶陶からオブジェ」まで観る人たちの目を楽しませてくれる。
ところが、その一方で時代が平和過ぎ、知らない間に「経済第一主義」の精神に傾きかけ、精神的な深さを感じることが出来る芸術作品が生まれてきにくくなっているのではないかと思われる。そうした今こそ、芸術をこよなく愛し、萩焼(陶芸)を愛する方々は、萩焼が始まった時代の事を、もう一度見つめる時期にきていると思う。そうして、江戸時代初期に作られて焼かれた、すばらしい芸術作品を拝見する時、その当時生きた人たちは、「どのような考え方」をしていたのだろうかと思うのであるが、実は先人たちは、現代人以上に目に見えない世界をとらえており、「独自の宇宙観」「深い精神世界」を持っていたことがわかるのである。
悠久の時の流れの中で、日本民族は過去・現在・未来と三世に渡る「永遠の生命観」の大切さを知り、それは、言い換えれば「神仏のはからい」であり、世に言う「お陰様」ということで、私たち誰もが、「生かされて生きている」ということである。
生死を「一服の茶」で表現した先人に感謝して、現代に生きる陶芸家が、神仏を尊び、先祖を尊んでお陰様という観点から世界をとらえていけば、陶芸家自身の本質的な真価ともいうべき人生の花を咲かせることが出来ると考える。そして、「日本民族」のすばらしい文化、世界に誇れる先人たちの崇高な精神性に出会うことが出来る。それを機に、「日本の国」に生まれてよかったと感じ、「有難い」「ありがたい」と自然に思えるのではないか。私自身、只今研究中なので、様々なご意見をお聞かせ願えたらと思う。
三輪正知さんへのコメント
本阿弥光悦の人物像や光悦茶碗については各書物を読めばそれなりのコメントは出来ると思うが、光悦と萩焼の関係を問われれば私自身が研究していないので光悦を研究されている三輪さんに対してのコメントは差し控える。萩焼を通じて芸術愛や生命の尊さを語り萩焼の将来や焼物の奥の深さを研究される三輪正知と云う若者が萩に育つことは歓迎します。
山口県立萩美術館・浦上記念館 学芸課長 石崎泰之
萩焼草創期の研究は全くと言っていいほど進んでいない。三輪正知さんがそこに陽を当てようと努力を続けておられることは、貴重な行為といっても過言ではないと思います。結果を恐れず、今後の萩焼の指針ともなる研究結果に導くことができれば、停滞する萩焼世界に大きい光を差し込ませることになると期待しています。
萩焼陶工 吉岡暁蔵
三輪正知(みわまさとも)
プロフィール
萩光悦研究家。1970年生まれ。山口県出身。山口県萩市でもっとも古い老舗の萩焼専門店『三輪清雅堂』に生まれる。インドの霊鷲山への旅から帰国後、萩光悦の存在を知り、『光悦茶碗の謎』を研究。「光悦茶碗とは、“永遠の生命を覚知するための茶碗”であり、高麗焼の影響を受け、“日月と蓮華と法華経の精神を尊ぶ七福神”を表現したものである」という今までにない独自の持論を展開し、国宝である振袖茶碗『不二山』は萩で焼かれた可能性が高いことを、DVDで紹介。本阿弥光悦生誕450年にあたる2008年、本阿弥家の菩提寺・京都の本法寺にて、法華経の精神を表現した幻の萩茶碗『萩光悦』三碗を日本初公開。季刊誌『Kanon〜華音』(東京都(株)美研インターナショナル発行)にて4回にわたり研究を発表。2010年、世界三大美術館の一つとして名高い、ロシア・エルミタージュ美術館学芸員アレクセイ・ボゴリュボフ氏(日本美術史専門)から助言を頂いたのが機縁となり、光悦茶碗特別鑑賞会を始める。現在、国内外に向けて、「世界に誇れる萩光悦を観ずして萩焼芸術を語ることは出来ない」という信念のもとに、光悦茶碗を通して萩焼芸術の真髄とは何かを発信している。
HPアドレスhttp://hagi-miwa.com
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